こまくさ草子 〜院長ブログ〜

2020年8月28日


今、安倍首相が辞任の意向を発表しましたね

潰瘍性大腸炎が増悪したとのことです

歴代最長の在任期間ということですが、今回も前回と同様病気が原因で辞任ということになりましたね

歴代で人気の高かった政権といえば、田中角栄、小泉純一郎、細川護煕、そして今回の安倍晋三と

いうことになるでしょうか

それぞれ数奇な経過を経て様々な末路を描きましたが、みんなそれぞれワクワクするところがありましたね

それがタブーに触れてしまって惨めな末路に終わってしまっても、何かを変えていこうとする姿勢が

人気の秘密だったのではないでしょうか

今回の安倍政権は一番バランスは良かったので長くやれたけれど、長くやっているうちに温厚に上手くやる

ことに慣れてきてしまって、結局世の中を変えるような政治家としての個人的な信条みたいなものは

実現できないまま時間切れになってしまったような気がします

まあ普通の人は人に良く思われたいという思いを超越することはなかなか難しいでしょう

次は誰になるのかまだ分かりませんが、多数が得をする政策をするのが民主政治ですが

それは同時に欠点でもある訳で(例えば新型コロナの場合でも困っている1割の人に100万円を配るより

全員に10万円を配ることに必ず決まるのが民主主義政治)その民主主義制度の欠点を補うのが

政治家個人の役割だとすると、多数の批判を恐れる人ではダメな訳ですね

次の首相は、そんな本質的な意味で民主政治の欠点を補えるような、一般大衆に批判されることを

恐れない勇気のある政治家になってほしいものです