こまくさ草子 〜院長ブログ〜

2018年5月30日


先日当地で、90歳のおばあさんが車を運転して、信号無視で歩行者を死傷させるという

悲惨な事故がありました

文明論としていつも議論になることですが、大きな力にはそれだけ大きな副作用もあるということです

現代日本では、車という便利なものを使う代償として、年間三千人以上の人が交通事故で死んでいます

死亡者数は減っていますが、今でも三千人以上もの人が死ぬのです

それでも車を廃止にはしません

三千人の人命よりも便利さの方を選んでいるのです

でも交通事故による死亡者を16000人から3000人に減らすことは出来ています

原子力発電所の議論の時にも、この交通事故のことが引き合いに出されることも多いですよね

中庸と言う言葉がありますが、我々は毎日適当なところで折り合いをつけて

何とか切り抜けて生活しています

ヒステリックに走ると不幸を招くということは、我々はいろんな苦い経験から身をもって知っていますよね

こういう事故についての評価、対応策についても、ヒステリックな方に傾かないような

冷静な対応が迫られるのでしょうか