こまくさ草子 〜院長ブログ〜

2017年9月30日


この間、新聞のコラムで見かけて思い出したが、プルーストの「失われた時を求めて」という

超長編の小説がある

私が途中で読むことを挫折した、ほとんど唯一と言っていい小説だ

後書きか何かに誰か有名な人が、何度読んでも味のある数少ない作品だ、みたいなことを書かれていた

ような記憶がある

まあ歳とって暇になったら再度読んでみようとも思わないほど、退屈な小説だったように記憶している

マドレーヌを紅茶につけて食べた記憶から始まる話みたいなことはとても有名になっているが

実際に全部読んだ人は世の中にどれくらいいるのだろうか

しかし、読むのですら困難を極める作品を書いた人がいるというのは、もう奇跡としか言いようがない

ドストエフスキーやトルストイでも、良くもまあこんな内容の詰った長い小説を書けたものだと

人間のできることと言うのは、計り知れないものがあるなあと思ってしまう

それを遥かに超える量と、無意味さである

(こんな事書くとプルーストファンに怒られてしまうので止めておきます)

それにしてもその忍耐強さ、勤勉さには信じられないものがありますね

だからどうということはないのですが、世の中にはすごい物があるということをちょっと思い出してみました