こまくさ草子 〜院長ブログ〜

2013年 3月12日

庭の梅の花もほとんど散ってしまいました。

東京の花の便りなどを聞くと、やはりこの辺りは暖かいということを思い知らされます。

水ぬるむこの頃、またあの3月11日がやってきました。

昨日のテレビ、新聞等、マスコミは震災の特集一色でした。

明治、昭和と大津波で大きな被害を受けている地域です。

いつかまた津波が来ることは想像できたはずです。

でも明治、昭和に続いて平成の大惨事を招いてしまった。

それはどうしてか、と切り込んだ報道はあったのでしょうか。

それは行政当局が、ここは津波が来る場所だから人が住んではいけません、という勇気が

なかったからでしょう。

大きな話だから、莫大な利権が絡んだり公平性に欠けたり、いろんな不満が出るなかで

それでもガンとして、ここには住めませんと言い切る勇気がなかったということだと思います。

先週のことでしょうか、衆議院選挙は違憲であると判決が出たという報道がありました。

でも、選挙は有効と認めると、、

これはいったいどういうことでしょう。

先月のこのブログでも取り上げましたが、やはりこれも勇気というのがキーワードであるように思います。

世の中にはそんなに勇気のある人はいないものなのでしょう。

いまさら選挙やり直ししろなんて言う勇気のある人がどれ位いるでしょうか。

歴史上、時々勇気のある人が登場して大きく時代を変えていくのを見ることはできます。

もちろん稚拙な考えで勇気だけはあることが、歴史上最悪の結果を招いてしまった事跡にも事欠きません。

知性と勇気を併せ持つ人が数少ない英雄と言えるのでしょう。

社会のいろんな場面に誇りある英雄がいてほしいものです。