こまくさ草子 〜院長ブログ〜

2012年9月5日

ようやく雨が来て、朝夕は少し秋の気配がうかがえるようになって来ましたが

皆さんは如何お過ごしでしょうか

秋はいいですねえ、死という収束に向って生きていく人の感覚と共通するところがあるのかもしれません

感傷的になっているのではありません、事実を言っているだけです

よくインドに行って駅に死体が転がっているのを見て、死生観が変わったなんて話を聞きますが

それはただ人は死ぬという現実を見せられただけのことですよね

我々は日常、自分は死なないと思って生きています

それが身内や親しい人が死んだり、秋になったりした時にふと事実を思い出すのかもしれません

秋はそんなところがいいのでしょうか

でも、祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、というのは日本的感傷に過ぎませんが

Paul's will not always stand.といえば、人は死に時は移り行く、という冷厳たる事実と言えるでしょうか

これも西洋的感傷に過ぎないのでしょう